不快な電話と遭遇する

 たちの悪い電話に遭遇した。その相手は、ひとつの要件を聞くために電話を何か所もたらいまわしにされたようだった。

 そのどうしようもない怒りを、最後に応対した私にぶつけた。やむをえない。これまでの応対者に代わってお詫びをした。

 すると、相手はさらに「あほ!ばか!」と吐き捨てだした。苦情はいくらでも聞くがこれは聞き流せない。やんわりといさめたつもりだが、やはり怒り出した。

 余談だが、相手が893のたぐいであれば絶対に「あほ」とはいわない。逆に、職員がいうとそこに付け込もうと思っているから。機会があれば観察してもらいたい。すごんだり、声を荒げることはあっても暴力、器物破損、差別的な言葉は絶対にしない。自分が不利になることはしないしいわない。

 しかし、最後にはちゃっかり説明を受け、「さらに説明が悪い、ばか」といい。電話を切った。だめ押しで、再度電話をかけてきて私の上司に苦情をいった。

 自分の都合(説明を受けたい)で、相手を人のように扱い、それがすむと用がなくなるから「ばか」に変わる。確かに頭は良くないが、私は人の都合に関係なく、「人」である。