コープは、経営戦略の見直しが必要

フレンテ西宮からの撤退が話題になっているコープこうべ。隣にららぽーと甲子園ができたため1店舗閉店となり、今度は阪急西宮ガーデンズができたためアクタ西宮・フレンテ西宮のコープが大打撃を受けている。

もちろん不景気も災いしているが、原因はそれだけではない。コープの特徴は、「少し価格は高いが高品質でエコが売り」である。中国産のギョウザ事件からその高品質もあやしくなっている。また、いまやどのスーパーも産地を明示したり、環境に配慮したりと工夫を凝らしているため、消費者は「さらに安くて高品質なもの」を知ってしまっている。

いうまでもなく、ヨーカドー、イオン、イズミヤ連合のプライベートブランド品の登場のことである。ヨーカドーはさらにディスカウントショップ的な「プライス」という店名で価格破壊を目的とした店を増やそうとしている。業務スーパー、ライフ、ダイエー、マンダイといった小規模スーパーもがんばっている。
品質優先といえば、阪急オアシスいかりスーパー、ピーコックの方がブランドが上だ・・・・と思う。

また、生活用品はもっと激しい。スーパーだけでなくディスカウントショップ(ドンキ、ダイソー、ジャパンなど)、家電店(ヤマダ、ミドリ)、ドラッグストア(ウェルシア、スギ)、ホームセンター(ダイキ、コーナンロイヤルホームセンター)も生活用品を豊富に扱っている。

唯一の強みは、個別配達を行っていることであろうか?ただし、この分野もネット宅配を行うスーパーが出てきており不安である。
出店計画もかしこいとは思えない。たとえば、アクタ西宮に出店しているが阪急の線路をはさんですぐ近くにコープの店舗がある。

いったい、コープはどういう特色を示し、競争を勝ち抜こうとしているのか方向性がわからない。儲かるから店舗を残す、儲からないから残さないというなら、その前にもっと戦略がみえてもいいと思うのだが・・・??特に食料品以外の出店は、手法を改めるべきであろう。