学校事務職員研修に参加する③

 今後、中教審が求めている事務職員像とは、

 前回、②で紹介した業務を遂行できるということになるが、将来的には拠点学校に事務職員を置き、数校分の事務を共同で行うという構想があるようだとのこと。
それにより学校事務職員の人員を削減したいという意図もあるし、また、事務職員が効率的に業務を行うことが教員たちの業務軽減(=子どもたちと向き合う時間の増)にも
つなげたいようだ。

 自分には、いまの事務職員の業務量が適正かどうかの判断はできないので私見となるが、基本的に人間というのは「みんなすばらしい心をもっているがそれはとても弱い」
と思っている。やはり、事務職員の経験数や技量が違うにもかかわらず、みんな立場が同じというのはがんばっている職員にとっては意欲が減退してしまうおそれがある。
多少なりともその頑張りを何らかの形で認めないと不公平だろう。

 
 研修中、ある事務職員の日常業務の事例を聞かせていただいたので記したい。

 その職員は、出勤時は必ず校内を巡回する(校長先生のようだと思った)そして、どの教室がどのような状態かをみたり、ゴミが落ちていれば拾う。
そして、校長が出した学校経営方針「学力向上とそのための施設整備」を挙げると、その方針に従い、傷んだ黒板や扇風機の設置の計画的整備案を職員会議で
提案、さらに、そのための予算調整のため教員たちの説得を行ってくれている。・・・・

 まさしく理想の学校事務職員であると思った。こういう一人ひとりの力が全体を動かすことにつながるのではないだろうか。