腹をくくる(自らが責任をとることを覚悟すること)

 A学校からB学校に素行の悪い生徒が転校することになった。その調整のため今日まで約3週間かかっている。本来あってはならないことだがある意味仕方がないことだと言える。A学校にはA学校のB学校にはB学校の筋(すじ)というものがある。どちらもその筋が通らないことには教育に責任はもてないという信念に基づいたものだからだ。

 むかし、県の担当者に国の補助金を申請したことがある。そのとき金額の積算の一部が国・県の理屈どおりにできず要求されたとおりの金額が出せなかった。県の担当者は「要求どおりできない事情はわかった。できないことはしょうがない。しかし、国には通らないだろう。発覚したら腹をくくってもらいたい」といわれた。

 いくらそのときのベストを尽くしても、うまくいかず「腹をくくらなければならない」ことがある。ましてや放置してたとか、問題から逃げたとしたら論外だ。もちろん、人間は必ずミスをする。ほとんどのミスは取り返しがつく。しかし、ごくたまにそうでない時がある。

 何とかA校にもB校にもこちらから信念をもって対応できたからか無事軟着陸できそうだ。しかし、最後まで油断できない。まだ、ひっくり返る要素があるからだ。「腹をくくって」対応するしかない。