習い事はじめ 親ばか

4歳になった娘がついにピアノ教室にいくことになった。嫁の思惑通りとなったのだが、どういう手を使ったのか「わたしドレミファソラファミレドしたい。」とヤマハ音楽教室のちらしを手に言い出した。

結果、ヤマハ教室は気に入らなかったらしくうちのお隣りの家でやっている個人の音楽教室に、これまた近所の同級生たちとリトミックから始めることとなった。

どうやらどの家でも3,4歳ごろから何かしらの習い事をさせたくなるようだ。誰々は、体育館のチアーや体育教室、サッカー、野球をやっているとか公文・学研・ECC等々驚くばかりである。

すでにうちの娘は、しまじろうとしまじろうの英語の教材を与えている。初めての子育てというプレッシャーがあり子どもの教育というより自分の教育のため、私が申し込み、たまたま娘にはあっていたため今日まで継続している。

うちの姪っ子は、優秀で4,5歳にはひらがな、カタカナ、ローマ字、数字を覚えていて、ピアノ、硬筆、バレー(踊る方)を習っていた。将来どんな子になるのだろうかと思っていたが・・・・・・今は、ごく普通の小学2年生である。

親ばかという言葉があればまさしくそれは、自分であり、また、すべての親がそうだと思う。子どもにやらせたいこと、やらせるといいこととは何かというのは誰にもわからない(子ども自身にもわかってないと思うが)

以上、いろいろと書かせてもらったがこういう様々な思いをもっているのが保護者である。
よく、電話でこの学校はどんな学校ですか?いい学校ですか?と聞かれる。そのとき、私はこういうようにしている。「公立の学校なので特別この学校の施設がすばらしいとか教育方針がいいとか先生がいいというようなことはありません。ただし、クラス数の多い少ないとか立地(坂の上にあるとか、有名塾の近くとか)がどうかとかは、ある程度お答えできると思います。保護者様が何を優先して学校を選ぼうとされているのか教えていただければその範囲内でお答えいたします」こういうとあきらめたように「児童が多いのはどこか」とか「転校生が多いのはどこか」とか無難な質問で終わる。

時には、「私たちのような高所得層の多い学校を教えなさい」といわれたこともある。苦笑するしかないが、しかし保護者の基本的な思いはみな同じであり否定してはならない。ただ、保護者の思いどおりのシステムに公立学校はなっていないことを理解してもらい、いい意味であきらめてもらうのがコツなのかなと思っている。