あきらめられないとあきらめる

 夏のボーナスをいただいた。約1割カット。心の中で葛藤が起こる。「景気のいい時は、そんなに年収上がらなかったのに、景気が悪くなったらそのまんまカットとはどういうことだ!」「世界一のトヨタですら前年度・今年度・来年度と黒字の目途が立っていない。1割カットされても雇用は100%守られているのだから文句言えんやろ。いまの景気は、非正規社員と就職できない学生たちによって支えられている。それを考えるとまだまだ甘い。さらに、民間はリストラを始めるぞ!」・・・・等々

 
 しかし、家に帰り1歳の息子に出迎えられると、「今のままで十分幸せだなあ」としみじみ思う。収入が減ったと、ただ嘆くより、さらに冬のボーナスも民間の動向によっては減るかもしれない。また、来年度以降は、さらに低い給与体系になるかもしれない。そういう悪い想定の下、ライフプランを考えて将来に備えなければならないのではないか。

 その中でも、住宅ローンの支払いといった固定費や子どもたちにかける費用は、できるだけ減らしたくない。最悪、西宮を離れて嫁の実家に移り住むというシナリオもありえるかもしれない・・・・・。

 今後、命の次に大切なお金の心配もしていかなければならないが、とりあえず自分がやることは決まっている。教育現場にいる以上、子どもたちの人間力向上(自立心・学力・体力などの向上)のためにもっと教育について教育委員会・学校現場について理解していきたい。

 公務員叩きも教育問題も政治的イデオロギーに左右されることなく判断してもらいたいものだ。

 本当に、いまの政治にも経済にも行政にも教育にもがっかりさせられるが、その中であきらめられんとあきらめて自分のやるべきことをやっていくしかない。