学校園と保護者との橋渡しができれば・・・

日々、さまざまなエピソードにめぐりあう。有名私立に在籍していたが突如、原因不明で転校したいといわれ悩む母親。ある私立幼稚園に見学を申し込もうとしたら断わられたと困惑する母親。主人が病で急死し母子家庭になって転入してきた親子・・・etc

その他に、DV・ネグレクト・虐待関連の話が次々飛び込んでくる。もちろん、自分がフォローできる範囲はごくわずかだ。しかし、事務手続きしかできないでは、相手に対して説明も案内も見守りもできない。

一例を挙げれば、私学で成績不振や不登校(傾向も含む)については、本来私学が自分の生徒を全力でサポートしなければならない。簡単に、いまのままではやっていけないから公立にかわってはどうか?などというべきではない(直接的にも間接的にも)一度、生徒の入学をさせた以上、学力保障・進学保障・生徒指導はその学校に責任がある。このことをはっきりいえる公立もあるが大抵は、今後転校してくるかもしれない保護者との関係があるため口をつぐんでしまう。
かわって教育委員会が、その意を伝えなければならない。当然、生徒指導担当や進路指導担当や学校長と連携をしたうえである。

また、選挙を前に各党のマニフェストがあがっているが、どの政党が政権をとると市政にどんな影響があるか念頭において行政を進めなければならない。高校教育や幼児教育については特に注意を要する。

昔は、根回しと居酒屋会議ですべてがすんだかもしれない。しかし、今は自分の業務・課の業務・委員会や学校園の業務・市の業務・国県の法令、通知、政策・国民や市民の意識・労働組合の考え方・地域団体・マスコミ・・も知っていなければ(広く浅くになるが)ならない。

まもなくうちの職場でパブコメが行われる。パブコメの根拠が行政手続法であり、条例では「参画と協働条例」が根拠になっている。法律は、総務課でパブコメは総合企画局の担当だから・・・と思っていたらうわべだけでパブコメの趣旨も知らずに行うこととなるだろう。

結局、われわれができることは本当に微々たるものである。しかし、心底にいろんな知識や経験を踏まえていれば、関係部署や関連する事象に対して対応したり、橋渡しをすることができる。小さな橋渡しが相手にとって自分にとって、めぐりめぐって大変大きな効果になることがある。